肥料の三要素
肥料の三大栄養素とはなんでしょう?
正解は?
窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)
です。
肥料の袋に数字が書いてあると思いますがそれが三要素の含有量になります。
例) 普通化成888であれば窒素リン酸カリウムがそれぞれ8%ずつ含まれているということになります。
20㎏入りの袋であれば窒素リン酸カリウムがそれぞれ1.6㎏三要素合計で4.8㎏含まれていることになります。
窒素は、葉肥とよばれています。
タンパク質を作ってくれます。葉緑素の元になりますので、植物の初期に葉や茎を育てる重要な成分となります。窒素が不足すると、葉が黄色くなってしまったり、落ちてしまったりなどの弊害がでます。また、茎の成長にも障害が起き、育成が悪くなります。
リン酸は、実肥とよばれています。
植物の細胞質の成分になります。花や実の成長を促します。リン酸が不足すると、全体的に、弱々しい植物に育ってしまいます。
カリウムは、根肥と呼ばれています。
植物全体の調整を行い、根や茎を丈夫にする働きがあります。花や実、球根などを太らせる働きもあります。カリウムが不足すると、抵抗力が低下してしまいます。人間で言うと免疫が下がった状態になり、害虫などの被害に合う確率が高まってしまいます。
三大栄養素の外に、微量要素と言われるものがあります。
微量要素とは、植物の生育に必須の元素のうち,含有率が 0.01%以下の元素の総称。鉄,マンガン,銅,ホウ素,亜鉛,モリブデン,塩素などで,植物中に見出される数多くの酵素に含まれ,植物体中での物質の酸化還元作用に関与している。含有率は低いがこれらが欠如すると植物に特有の欠乏症状が発現し生育が著しくそこなわれる。
ちなみに、三要素の含有率によって普通化成と高度化成に分けられます。
含有率15%以上30%未満が普通化成
30%以上が高度化成と呼ばれています。