じゃがいも(馬鈴薯)
【生育】
植え付け時期の地温が比較的高く、生育期間中の平均気温が15~20℃で、生育期前半の日長が多く、開花期からの気温差が多く雨量の少ない地域が栽培適地である。
【種イモ】
種イモは大きいほど初期生育がよく、茎数が増え、イモ数が多くなる。種イモにおいて重量が60g以上になると収穫量に差はない。一片の大きさは40~60gで十分である。
Sサイズ(40-60g)は全粒で使用すること。
秋作ではSサイズを切らずに植えると腐敗が少なくなる。
【植え付け】
冷涼な気候を好むから春作では晩霜害の恐れがない場合は出来るだけ早く植えた方が良い。浅植えの方が地温上昇の影響が大きく出芽も早いが乾燥畑では逆効果となる。一方深すぎると芽が出るのが遅くなる。
覆土は5-6cmで、覆土後の畝は少し盛り上がる程度に、マルチ栽培であれば8-10cm(土寄せが出来ねぇー為、厚く覆土し、高畝にする)
イモ間は30㎝にする。
【芽かき・土寄せ】
芽が出てきたら芽かきを行います。大きめの芽を2-3本程度残して、他の芽は根元からかきとる。種イモの上に茎がのび、その少し上からほふく枝がでて、その先に新しいイモが出来る。土寄せを怠るとイモが大きくならないばかりか直射日光に当たってしまい緑色のイモになっちゃう。芽かき時に5㎝程度、地上部が30㎝程度になったときに、さらに10ー15㎝程度土寄せを行おう。
【収穫・貯蔵】
茎葉が5割以上枯れた頃、イモの表面が固くなって土壌が乾燥してる晴天の日に収穫する。土壌水分が多いと腐りやすいので要注意。掘り起こし後は半日程天日で乾かしてから拾い集める。表面を乾かすことは、付着している菌を殺菌、防除するために有効。春作では出芽後80-100日で収穫できる。
風通しのよい日陰で5℃前後で貯蔵すると萌芽がすくのうなる。重ねたり、袋に入れたり、密封状態にすると酸欠になり、腐敗する原因となるので注意が必要。
【生理障害・病害虫】
中心空洞、黒色心腐れ、褐色心腐れ、疫病、そうか病、ニジュウヤホシテントウムシがあげられる。注意すべきだ。