トマトの栽培

*植付時期

4月~6月中旬

*収穫時期

6月~10月頃

*株間

40~50cm

*連作障害

ある(3~4年くらいあける)

*畝幅

60cm

 

①定植

タキロンなどの支柱を使ってしっかり支える

※花房を通路側に向けて同じ向きで定植する

②誘引

支柱に苗を8の字状に誘引する。わき芽は摘み取る。

③摘芯

3~5段で摘芯する

④収穫

開花後50~55日で着色しだす。真っ赤に熟したら収穫適期です。

 

**ホルモン処理**

トマトの実付きをよくするには第一花房に確実に身を付けること。1つの花に一回だけトマトトーンスプレーを吹き付けてやる。

 

++トマトは雨や湿度が苦手++

雨よけセットで病気予防

さつまいも作り

+土づくり

植え付けの1~2週間前に行う。

窒素は多くない方が良く、堆肥とリン酸・カリを多めに与える。1畝あたり成分量で窒素300㌘:リン酸:600㌘カリ:1000㌘が目安。さつまいも専用肥料を使ってもよい。

 

+畝立て・植え付け

3~4節をを埋める。高さ20~30㎝×幅60~90㎝の畝を立てて、黒マルチを張る。植え付け前に張ることで地温が高くなる。畝の中心部に30㎝間隔で穴をあけ、そこに挿し穂を畝に平行にして埋めていく。葉は地上に出す。

 

植え付け方は3つある。

・水平植え…イモ数が多くなる

・斜め植え…活着しやすい

・垂直植え…イモ数は少ないが、大きくなる

 

+病害虫対策

連作障害は起きにくいがネコブセンチュウに注意する。対策として2~3年に一回植え付け場所を変えましょう。

 

+収穫

つるを地際で切り、マルチをはずして掘り上げる。植え付け後110日位で掘り取る。さつまいもの収穫時期は決まりがないためある程度太ってきたら収穫可能である。

 

※収穫後2~4習慣、風通しの良い日陰に置いておくと甘味が増しやすい

 

さといも

*畑の準備と種イモの植えつけ

肥料を散布し、耕運する。さといもは亜熱帯生まれの作物で寒さに弱い。だから、雪や霜の心配がなくなってから種イモの芽が出ている方を上にして植える。

 

*管理

移植後は月に1回肥料をやり、土寄せを実施。乾きに弱いため、水はたっぷりやる。乾燥予防の為畝間に茅などを敷くのもよい。

4月~10月が成長期 11月収穫

 

*収穫

秋になって、葉が少し枯れてきたら、いもが育ったサイン。大きな葉と茎を切り捨てて、土中のいもを掘り出す。親いもの回りに付いている子いもや孫いもをねじりとるようにしてはずす。

次の年に使う種芋を残しておいて、土中保存。

 

*調理方法

私のおすすめは釜で茹で。

釜で茹でると皮がツルッと剥ける。


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じゃがいも(馬鈴薯)

【生育】

植え付け時期の地温が比較的高く、生育期間中の平均気温が15~20℃で、生育期前半の日長が多く、開花期からの気温差が多く雨量の少ない地域が栽培適地である。

 

【種イモ】

種イモは大きいほど初期生育がよく、茎数が増え、イモ数が多くなる。種イモにおいて重量が60g以上になると収穫量に差はない。一片の大きさは40~60gで十分である。

Sサイズ(40-60g)は全粒で使用すること。

秋作ではSサイズを切らずに植えると腐敗が少なくなる。

 

【植え付け】

冷涼な気候を好むから春作では晩霜害の恐れがない場合は出来るだけ早く植えた方が良い。浅植えの方が地温上昇の影響が大きく出芽も早いが乾燥畑では逆効果となる。一方深すぎると芽が出るのが遅くなる。

覆土は5-6cmで、覆土後の畝は少し盛り上がる程度に、マルチ栽培であれば8-10cm(土寄せが出来ねぇー為、厚く覆土し、高畝にする)

イモ間は30㎝にする。

 

【芽かき・土寄せ】

芽が出てきたら芽かきを行います。大きめの芽を2-3本程度残して、他の芽は根元からかきとる。種イモの上に茎がのび、その少し上からほふく枝がでて、その先に新しいイモが出来る。土寄せを怠るとイモが大きくならないばかりか直射日光に当たってしまい緑色のイモになっちゃう。芽かき時に5㎝程度、地上部が30㎝程度になったときに、さらに10ー15㎝程度土寄せを行おう。

 

【収穫・貯蔵】

茎葉が5割以上枯れた頃、イモの表面が固くなって土壌が乾燥してる晴天の日に収穫する。土壌水分が多いと腐りやすいので要注意。掘り起こし後は半日程天日で乾かしてから拾い集める。表面を乾かすことは、付着している菌を殺菌、防除するために有効。春作では出芽後80-100日で収穫できる。

風通しのよい日陰で5℃前後で貯蔵すると萌芽がすくのうなる。重ねたり、袋に入れたり、密封状態にすると酸欠になり、腐敗する原因となるので注意が必要。

 

【生理障害・病害虫】

中心空洞、黒色心腐れ、褐色心腐れ、疫病、そうか病、ニジュウヤホシテントウムシがあげられる。注意すべきだ。

農機具 稲作編その2

前回はトラクター、田植機、コンバイン、乾燥機、籾摺機を紹介しました。

 

今回は、自動選別計量機、草刈機、動力散布機などを紹介しようと思います。

 

自動選別計量機とは、籾摺が済んだお米を選別及び計量する機械です。風袋を引いて一定の量に均一に袋詰めできます。ただし米袋は、一つ一つ人の手で閉じられます。
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草刈機とは牧草や野草などを刈り取る作業機で、牧草専用のモーア、雑草を刈るグラスカッター、芝を刈る芝刈機(ローンモーア)などがある。動力源は人力、畜力、動力(エンジンやモーター、トラクターなど)で、トラクターに装着して使用するものや自走式のもの、乗用のものがある。刈取りを行う切断部の構造で往復動刃型、回転刃型の別がある。
 往復動刃型は古くから利用され、多くのナイフのついたカッターバーを往復運動させて草を切る。振動が大きく、切れ味を保つため刃をよく研いで使う。往復動刃型に対し、回転刃型草刈機には水平回転刃式と垂直回転刃式がある。水平回転刃式は縦軸ドラムや円板に刈り刃をつけて水平に刃を高速回転させて草を切る。垂直回転刃式は爪(つめ)のような刃ですくい上げる方向に回転させ草を短く切る。回転刃型草刈機は機構が簡単で日常の手入れもたやすく、倒れた草でも刈れる特徴があるが、往復動刃型より大きな動力を必要とする。
 肩掛け用の刈払機は、やぶや山林の下草刈りや畔(あぜ)の草刈りなどに使われる。エンジンのついた歩行用の畔草刈機やトラクター用の大形のものにはロータリーカッターがある。

 

2サイクルエンジンと4サイクルエンジンがあります。
 
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動力散布機とは、水稲の消毒や追肥や除草剤散布に使われる機械です。
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農機具 稲作編その1

稲作で必要な農業機械には、トラクター・自脱型コンバイン・バインダー・ハーベスタ・乾燥機・籾摺機・自動選別計量機・動力散布機・刈払機等があげられる。

 

・トラクター

    牽引車の意味で,作業機などを引っ張って各種の作業をする動力車のことである。動力取出装置を通じて作業機に回転力を伝え,作業機を駆動して複雑なしごとをさせる移動動力源としての意味が大きい。農業用,林業用,工業用,軍用などの区別があるが,数のうえでは農業用が中心である。 トラクターには車輪式のものと履帯式(キャタピラ式)のものがある。車輪式は道路でも走れ,しかも高速運転に適している。

 

・田植機

   苗箱にマット状に栽培されたイネ苗を機体の進行につれて水田にさし込んでいく機械。田植は稲作上最も過重な労働であるが,水田での微妙な作業であるため,機械的な単純化は容易でなかったが,昭和30年代に農村の労働力が都市に吸収されたため田植作業の省力化が必要となり,実用的な田植機が作られたらしい。

 

・コンバイン

    稲や麦などの穀物の刈取り,脱穀をあわせ行う機械。圃場を進行しながら刈取りと同時に脱穀選別を一貫して完了できるもので,農業機械のうち最も複雑,大規模,能率的なものである。日本では,1962年に農業構造改善事業が実施されて以来,平野部の稲作地帯にこの種の小型コンバインが採用されるようになった。日本独特の超小型コンバインとして,穂刈型コンバインや自動脱穀機を応用した自脱型コンバインがある。

 

・乾燥機

    収穫した穀物の乾燥を人工的に行う機械。適期に収穫した穀物には、水分が米で24%、小麦で28%程度残っており、貯蔵性向上や品質の保持のために、米で15%、小麦で12.5%まで乾燥させる必要がある。水分20%の米を堆積(たいせき)したまま放置しておくと4時間でカビが発生するため、収穫後の乾燥は非常に重要な作業である。かつては株元から刈り取って、圃場で自然乾燥させたのちに脱穀していたが、刈取り時に脱穀を行うコンバインの普及(1970年以降)により、1999年(平成11)には92%の農家が穀物乾燥機を利用するに至った。
 米の自然乾燥は天候や地形の影響を受け1か月以上かかる場合もあるが、人工乾燥では全国どこでも12時間程度で乾燥できる。しかも水分のばらつきも少なく、均質な穀物生産が可能となる。乾燥方法としては、均平に堆積された穀物に常温または加熱された空気を送る方法がとられ、加熱空気を通風するものがほとんどである。加熱空気は灯油等の化石燃料を燃焼した熱風を外気と混合し通風する。過度な高温による急速乾燥は、穀粒に亀裂が入る胴割れや、脂質、デンプンの変質を招くため、加熱空気の温度は外気温度にもよるが40~50℃で、乾燥速度は毎時0.8%前後である。
 構造には、穀物を動かさない静置式乾燥機、穀物を循環させる機構を持つ循環式乾燥機、穀物を連続的に供給し乾燥されたものを連続的に排出する連続送り式乾燥機がある。日本では1953年(昭和28)に静置式乾燥機が開発されたが、コンバインの能力向上とともに狭い設置面積で大量の米を乾燥させる必要が生じてきたため、循環式乾燥機が独自開発されてきた。そのため、循環式乾燥機の割合が非常に多い。循環式乾燥機は自動化が進められ、水分計、温度計等の種々のセンサーでモニタリングしながら乾燥制御が行われている。また、風圧センサーや耐震センサー等の安全装置も充実している。
 また日本では、第二次世界大戦前から研究されてきた輻射伝熱(ふくしゃでんねつ)を利用した遠赤外線乾燥機が、1998年に実用化され、2013年(平成25)の時点で市場の約4割がこの乾燥機に入れ替わっている。循環式乾燥機を改良したもので、灯油の燃焼熱の35~55%を遠赤外線に変換して照射するとともに排熱も利用するため、加熱空気だけのものに比べ、10%以上省エネルギーである。
 ちなみに、穀物乾燥機の処理能力を示す単位には、尺貫法の単位である「石(こく)」を用いる。この場合「1石=100キログラム」である。たとえば、「60石の乾燥機」といえば「6トンの穀物が処理できる乾燥機」を表す。

 

・籾摺機

    籾を玄米と籾殻とに分離する機械。古くは臼と杵によって籾摺りと精米が同時に行われたが、元禄年間(1688~1704)に中国から土臼、唐臼、磨臼が伝来して、大正年代まで籾摺り作業に用いられた。現在は、回転差を有する2個のゴムロール(直径20センチメートル程度)の間(1ミリメートル程度)に籾を供給し、玄米に損傷を与えない程度に籾に圧迫摩擦作用を与えて90%程度脱する方式が主流である。脱後は、籾殻や粃(皮ばかりで実のない米)を風選装置(唐箕)によって取り除く。このゴムロール式脱機の発明は明治中期のことで、大正初期には、遠心力により籾に衝撃を与えて脱する遠心式脱機が考案されたが、その性能はゴムロール式に及ばなかった。
 脱しきれなかった籾を玄米と仕分け選別する方式には、揺動式、回転式、万石通の3通りがある。揺動式は穀粒の流動特性を生かし、傾斜した粗面板を揺動してその上を流下させて選別する。回転式は円筒状の粗面板内を流下させる方式である。万石式は穀粒を金網篩によって、籾は網上、玄米は網下に流下させる方式で、このいずれかを組み込んだものが全自動籾摺り機である。選別された籾は、ふたたび脱機へ送られる。能率はゴムロール幅にほぼ比例し、1時間に600~1000キログラムの玄米を摺り出す。なお、籾のときの重量に対する摺り出された玄米の重量割合を籾摺り歩合といい、通常80%内外の値を示す。

 

 

 

 


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[参考サイト]

コトバンク、ヤンマー、井関農機、クボタ、三菱農機

肥料の三要素

肥料の三大栄養素とはなんでしょう?

 

 

 

正解は?

窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)

                         です。

肥料の袋に数字が書いてあると思いますがそれが三要素の含有量になります。

例) 普通化成888であれば窒素リン酸カリウムがそれぞれ8%ずつ含まれているということになります。

20㎏入りの袋であれば窒素リン酸カリウムがそれぞれ1.6㎏三要素合計で4.8㎏含まれていることになります。

 

 

窒素は、葉肥とよばれています。

タンパク質を作ってくれます。葉緑素の元になりますので、植物の初期に葉や茎を育てる重要な成分となります。窒素が不足すると、葉が黄色くなってしまったり、落ちてしまったりなどの弊害がでます。また、茎の成長にも障害が起き、育成が悪くなります。

 

リン酸は、実肥とよばれています。

植物の細胞質の成分になります。花や実の成長を促します。リン酸が不足すると、全体的に、弱々しい植物に育ってしまいます。

 

カリウムは、根肥と呼ばれています。

植物全体の調整を行い、根や茎を丈夫にする働きがあります。花や実、球根などを太らせる働きもあります。カリウムが不足すると、抵抗力が低下してしまいます。人間で言うと免疫が下がった状態になり、害虫などの被害に合う確率が高まってしまいます。

 

三大栄養素の外に、微量要素と言われるものがあります。

微量要素とは、植物の生育に必須の元素のうち,含有率が 0.01%以下の元素の総称。鉄,マンガン,銅,ホウ素,亜鉛モリブデン,塩素などで,植物中に見出される数多くの酵素に含まれ,植物体中での物質の酸化還元作用に関与している。含有率は低いがこれらが欠如すると植物に特有の欠乏症状が発現し生育が著しくそこなわれる。

                                                   

ちなみに、三要素の含有率によって普通化成と高度化成に分けられます。

含有率15%以上30%未満が普通化成

30%以上が高度化成と呼ばれています。